内容説明
「地方の数だけ、料理がある」といわれるイタリア。長靴の足元にある南イタリアは、まばゆい太陽と紺碧の海の地。豊かな自然の中で、人々はおおらかに、ゆったりと暮らしている。オリーブとレモン、新鮮な野菜と海の幸、そしてパスタ。自然の恵みである素材を生かし、シンプルに調理するのが南イタリア料理。家庭のキッチンでマンマから娘へと伝わるやさしいレシピで、あなたの食卓にも、ナチュラルな南イタリアの風を。
目次
パスタのレシピは無限にある
野菜料理はシンプルでカラフル
マンマの味はとびきりおいしい
チーズがあれば、みんな幸せ
イタリアンデザートが好き!
「ご飯、食べにおいでよ!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
351
著者の加藤美由紀氏は料理研究家。世界の料理を学ぶ一方、江戸懐石近茶流教授の肩書も。本書はイタリアン、とりわけシチリアをはじめとした南イタリアのお料理を全ページ色どりも鮮やかな写真入りで紹介したもの。レシピと調理法は簡単な記述だが、素材を生かしたイタリアンなので、これでも十分かと思われる。どの項目でもひときわ目立つのが、トマトの赤。南イタリア料理も日本料理と同じく「目で食べる」要素が大きいようだ。とりたてて珍しいお料理があるわけではないが、逆に言えば日常に十分に活用できるお料理本ということである。2022/05/07
たまきら
36
太陽の力を感じさせる料理がたくさん登場し、うっとり。多様な魚介を使ったものなど、旬の食材を美味しく生かす素朴で普遍的なレシピばかりです。アメリカで仲良くなったイタリア系の子たちは、貧しく苦しかった祖父母世代について話しながら超甘々のデザートをにが~いコーヒーで食べてた。帰国後そのデザートがシチリアの伝統的なデザートと知ったんだった。英語もおぼつかない自分に優しくしてくれた人たちを懐かしく思い出しながら、レシピを眺めました。でももっとなんか色々もっとごってりしてたなあ…。2022/05/30