内容説明
「冒険というのは、未知の世界に行くことでしょ。」と冷めた声でいうらん子。「みんなには未知の世界の現実が見えていないのよ。それに、お湯がでなくてシャンプーのできない世界なんて、わたしはまっぴらよ。」でもね、それをはるかに上回る興奮が冒険にはあるんだよ。ただし、安全に確実にもどれる保証は、まったくないけどね…。―高校の生物部員六人が、さまよいこんだ三つのアナザーワールド。冒険なき現代に風穴をあける、新人の奇想にみちた冒険文学。講談社児童文学新人賞入選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リュミエール
1
高校の生物部員たちによるサバイバルアドベンチャー。とにかく生物、それにまつわる知識がやたら出てきます。高校時代、生物は嫌いではなかったけれども、実際にこうして遭遇するのは無理だなぁ。でもさすが生物部。帰れる保証もなく心身共に疲れ果て危険な目に遭っても、好奇心は尽きることなくひたすら逞しい。そして懲りずにまた行きたいという。今度は装備を万端にし、思う存分観察、研究に集中できるようにと。ここまでくると、彼らはもはやただの高校生などではなく、立派な冒険家です。恐れ入りました。2018/08/07
mzp
1
最高。何度、読んでもいい本だ2009/04/18
アキラ
0
中学生のとき読んだ ベスト10入りだ2017/01/21
jasmine
0
ボルボックスにのってみたい(笑) サブタイトルの説明も面白かったです。2012/03/01
綿子
0
ナメクジを「Z」型に並べて空間移動…児童文学とはいえ、設定がトリッキーすぎと思ったのも最初だけ、ぐいぐい物語に引き込まれます。生物部少年少女が繰り広げる、時空を超えた大冒険。私もボルボックスに乗ってみたい。2021/10/11