のらくろ一代記―田河水泡自叙伝

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のらくろ一代記―田河水泡自叙伝

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784062057592
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

漫画ブーム元祖のユーモア人生。一世を風靡した「のらくろ」誕生の秘話、「蛸の八ちゃん」など続々と新キャラクターを生み出し、サザエさんの長谷川町子女史が弟子志願…。明治・大正・昭和を生きた漫画界の「大御所」の自叙伝。

目次

第1章 幼年時代
第2章 下町育ち
第3章 小僧奉公
第4章 絵描き入門
第5章 軍隊生活
第6章 美学生時代
第7章 漫画の道
第8章 ブーム来たる
第9章 執筆禁止
第10章 衰えぬ人気
第11章 「いい人生だった」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

43
最晩年の90歳で未完成のまま絶筆となった自伝。「のらくろ」の誕生やその後を含む後半は、夫人によって書き継がれ、かえって大ブームを客観的に書くことができたのではないだろうか。本人が書いたユーモアあふれる青年期と、夫の思い出を必死に残そうとした、涙の出そうな後半の文章、とくに今の言葉なら「終活」と言えそうな最晩年は感動もの。「いい人生だった」とは、誠にその通りだと思う。2017/07/02

yyrn

21
戦前に大流行した『のらくろ』を知っている人はもう少ないと思うが、当時は絶大な人気があったようで、89歳の父用に借りたこの本の感想を翌週尋ねたら、釣りの本以上に饒舌に当時の思い出も交えて語り出したので、その影響力を思い知ったが、さて私だったらどんなマンガを人に語りたいだろう?アトム?巨人の星?エースをねらえ?この本は『のらくろ』の作者、田川水泡が自伝として書き始めたが途中で亡くなり、そのあとを妻が書き足し仕上げた本で、明治生れの日常生活と作家としての凝り性な性向が緩い文体で綴られていて、なにか安堵を覚える。2020/07/14

印度 洋一郎

3
日本の漫画史に残る名作「のらくろ」の作者である田河水泡の自伝だが、本人が残念ながら執筆途中で亡くなり、夫人の高見沢潤子が引き継いで完成させている。深川育ちの下町っ子で、軽妙で書かれているものの、なかなか複雑な生い立ちだった。子供の頃から面白いものと絵が好きな少年が、丁稚奉公から周囲の理解に恵まれて、画業へと進んでいく。画家だけでは生計を立てられず色々試行錯誤をする内に「漫画」に辿りつくが、初めてしばらくは、やはり絵描きとしては不本意な仕事という意識もあったらしい。それが、「のらくろ」の読者の反響で変わる。2023/04/01

Yumi Ozaki

2
マー姉ちゃんの再放送を見ていて田河水泡さんの優しさに惹かれました。のらくろに対する愛情が伝わってきて本当に優しい人だったんだなあ、としみじみ思いました。 2021/12/19

ihatov1001

0
タイトルの通りのらくろの漫画家田川水泡の自叙伝です。どうも執筆半ばで著者が亡くなられたようで、途中から妻でエッセイイストの高見澤潤子氏による田川水泡伝となっています。大正昭和と時代の風景を感じさせるとても興味深い一冊でした。2024/04/23

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