内容説明
地下から顔をだしたモグラくん、ボートこぎの名人ミズネズミさん、〈原始の森〉にすむアナグマさん、大きな屋敷の主人のヒキガエルさん。川べと森の動物たちの、ゆかいな冒険物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だんまり
2
たのしい川べ の平成の訳本 だって。石井桃子さん訳の古典? を手直し。確かに言葉はわかりやすい。でも、いちばんいいのは、バーニンガムの挿絵。ほんわか、かわいいの。2014/10/23
菱沼
1
続編なのかと思っていたけれど、新訳だったのか。岡本浜江さんの訳もいいけれど、石井桃子さんの日本語が私は好きだった。井伏鱒二のドリトル先生も、高橋健二のケストナーも新訳が出て、特にケストナーは日本語の格調が低く、読みたくもないものになった。改めて「川べ……」を読み返してみて、不条理が書かれていること、哲学的なところ、児童文学というより大人の言葉で書かれていることに気づいた。特に、暁のアシの囁きの中にネズミさんが聞き取る言葉の断片など。この世界の人間と動物の関係はどうなっているのだろうか。2025/01/13