内容説明
千利休の7人の高弟―蒲生氏郷、細川三斎、高山右近、芝山監物、瀬田掃部、牧村兵部、古田織部と荒木村重―七哲の茶湯と人生を描く書下ろし短篇集。
目次
古田織部―落梅記
瀬田掃部―仲冬の月
細川三斎―休無・細川忠隆の遺書
蒲生氏郷―数奇者大名
芝山監物―こぼれ咲き
高山右近・牧村兵部―余情残心
荒木村重―道糞流伝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dzuka
1
千利休の茶道の高弟の七人と荒木村重の生きざまを紹介する小説。 瀬田掃部、芝山監物、牧村兵部など、めったに小説で扱われず、どんな背景をもつかわからない人物を、この作品は、その生きざまを示す一場面を描いて、人物像が少しはイメージできるようにしてくれた。 それらの人物の根底にあるのは、当時流行の茶の湯とキリスト教という文化のヨコのつながりであり、主従というタテの関係でしか描かない教科書ではわからない歴史の深さと複雑さを、教えてくれる。 2019/11/12
へもとり
0
細川忠興のお話がとても好きです。2014/08/07