内容説明
豊かで巨大なアメリカはあらゆる物を吸収し孤独に放り出す。貧乏な日本青年も翻弄され、ついには「アメリカ人」になった。本年度芥川賞作家作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junko
7
「赤い帆」が一番印象に残った。主人公が子どもの頃、父親が児童書「赤い帆」を読んでくれた。父親との唯一の思い出である。『暗い水平線の上に、赤い帆が揺れながら近づいてくる』。その感動を我が子にもと本を読み聞かせるが仮面ライダーに夢中で、父親の気持ちなど分かってくれない。他、「青空のように気高く」「ポエトリ・アメリカ」「アメリカン・ブラザー」はアメリカ留学中の話し。「立て、座れ、めしを食え、寝ろ」はフランスでの話し。2018/05/16
