内容説明
川口浩と野添ひとみの十代の恋は、華やかなスターの座から舞いおりて、野に咲き実った。姑・三益愛子、次女・薫、舅・川口松太郎の病死を追い夫を奪われた妻の愛の回想記と闘病記。
目次
序章 日記の最後のページ…11月17日
第1章 夫・浩の胃ガン―奇跡の生還
第2章 二人の出会い―ナプキンにサインした日
第3章 戦争と疎開―私の生い立ち
第4章 黒い水着の変わった子―私のSKD受験
第5章 予期しなかった女優の道―川口家の人々との交流
第6章 「結婚式をあげなさい」―永田大映社長の一声
第7章 浩、5日間の不在―2人目をみごもって
第8章 川口アパートメント建設―浩の仕事
第9章 おにぎり屋をはじめる―二人の共同事業
第10章 世界を駆けた川口探検隊―見果てぬ少年の夢を追って
第11章 若すぎる門出を反対する人、喜ぶ人―長女・泉の結婚
第12章 浩の慟哭―次女、薫の病と死
第13章 ママ、安らかに―姑・三益愛子の病と死
第14章 『一休さんの門』を書き上げて―舅・川口松太郎の病と死
終章 浩さん、ほんとによくがんばったね―ガン闘病日記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆらゆら
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「川口探検隊」以前の情報がなかなか見つけにくい中、青年時代の川口浩を知れる貴重でありがたい資料。 瞳ちゃんと川口浩が付き合うまでのいきさつは少女漫画そのものでキュンキュンきた。京マチ子を「京のおばちゃん」呼ばわりし、若尾文子を「おとなしすぎてつまらない」等と評する呆れる傍若無人さ。 どの映画に出ていても割と川口浩然としていて、演技はあまりうまくはない方だと思うけど、飄々としたシニカルさと洒脱でいかにも遊び慣れたシティボーイ風に何故かいつもやられてしまう。 生い立ちから銀幕後の人生も知られてとてもよかった。
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