内容説明
アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは、国の歩みと同様に、融合、発展、解放、そして時には模索と、最も人間臭い過程を繰り返してきた。「ジャズに名曲なし、名演あるのみ」の言葉通り、瞬時のインプロビゼイションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーチスト達の演奏は、テンションとなり、リラクセイションとなって、漂い流れる。そして、最も人間的な文化所産であるが故に、時代を超えた生命力を持ち続けているのだ。ジャズは生きている。モダンジャズ珠玉の名演Best 100。
目次
枯葉―キャノンボール・アダレイ
ラウンド・ミッドナイト―マイルス・デイビス
マイ・フェイヴァリット・シングス―ジョンコルトレーン
ワルツ・フォー・デビー―ビル・エバンス
セント・トーマス―ソニー・ロリンズ
モーニン―アート・ブレイキー
クレオパトラの夢―バド・パウエル
クール・ストラッティン―ソニー・クラーク〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
23
ロックからジャズへに入口として入りやすかったのが、ジョン・コルトレーンだった。そこからアルバート・アイラー、エリック・ドルフィーの変化球を経て、マイルス・デイヴィス、ビル・エバンス、バド・パウエルと探りを入れ、ソロニアス・モンク、ソニー・ロリンズも聴いたが、理解には程遠い。雑誌でウィントン・マルサリスにも興味を持ったが、入りきれなかった。ぼくにとって時に夜に誘う入口としてジャズはあるように感じる。同じインスツルメンタルであるフュージョンの方が入り込める。この本の巻末に協力ジャズ喫茶店が興味深い 2022/06/11