内容説明
有馬山猪名の笹原かぜ吹けばいでそよ人を忘れやはする―「百人一首」58番の歌で作者は大弐三位、これが紫武部の娘―賢子である。和泉式部、赤染衛門、清少納言など絢爛たる平安女流文学の時代を、大流行作家を母にどう生きたのだろうか。中堅女房の宮仕えの日常を初めて描く注目の長篇小説。
有馬山猪名の笹原かぜ吹けばいでそよ人を忘れやはする―「百人一首」58番の歌で作者は大弐三位、これが紫武部の娘―賢子である。和泉式部、赤染衛門、清少納言など絢爛たる平安女流文学の時代を、大流行作家を母にどう生きたのだろうか。中堅女房の宮仕えの日常を初めて描く注目の長篇小説。