内容説明
大聖堂は芸術そのものであると同時に、生きている教会である!写文集。
目次
大聖堂へ
シャルトル小史
勝利の聖母
正面に立って―誰の像か
南口に立って―義の司祭メルキセデク
天国と地獄
キリストの体
北口に立って―聖母戴冠
黒い聖母
巡礼について
時代を超えた慰め
黙示録とステンドグラス
シャルトルの青
旧約の人物像―特にダビデ
民衆とガラス職人
大聖堂見取図
“シャルトルの丘にそよぐ風の中で”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
15
シャルトル大聖堂の写真に小川国夫がエッセイを寄せた写真集。(アイコンに表紙が写ってないのが残念ですがすごく綺麗なんです!)学生の頃フランス文学夏期講座で聞いて以来憧れのシャルトル大聖堂。パリから学生が議論を交わしながら歩いて巡礼するんだという話に心ときめいたのを覚えてます。須賀敦子も実体験をエッセイに残していて読むたびにいいなと思う。ステンドグラスも旧約の神々とと新約の聖者が対になっていたり庶民の姿も描かれていたり実際に目の当たりにしたら見入ってしまうだろうな。小川国夫の語り口にも密かな情熱がこもってる。2019/10/26