感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hr
1
古書で購入。論に無理があるところは、著者が歴史家ではなく、芸術家だからだろう。「周縁にひろがるシンフォニストの環ーシベリウスからバーンスタインまでー」を興味深く読んだ。存在を忘れて最近聴いていなかったルーセルのCDを取り出してくるきっかけになった。2024/01/13
PapaShinya
1
クラシック音楽の中にわざわざ”現代”音楽と分類されるジャンルがある。時に前衛とも。それが新しいかというと、実はめっちゃ古いというか歴史と伝統をもった音楽。そして、怖いとも称される。調性感がない、薄いから聴いていて不安になる曲が大半だからだ。最近は、全く聴かれないし存在すら否定されている。それは、逆にそうした”現代音楽”っぽい音楽が猛威をふるった時代があったからだ。そのころの日本の音楽はほとんどクソだ。だが、この本を読めば、なぜ現代音楽なるものが生まれたのか、そして何を目指していたのか、その到達点がわかる。2023/07/16