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講談社文芸文庫
ロンドンの味―吉田健一未収録エッセイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061984844
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

詩心が響映する吉田文学40年の遺珠68篇。

古今東西の文学に通暁し、言葉による表現の重要性を唱え、独自の豊かな文学世界を構築した天性の文人・吉田健一。その軽妙洒脱な食味随筆、紀行文、イギリス滞在記を始め、最初期のラフォルグ論、ボードレール論、鴎外論、また、後年の文学的開花に密接に繋がる厖大な翻訳の「解説」、さらには、最晩年の中島敦論まで、精緻な調査によって発見された新資料を含む、単行本未収録エッセイ68篇。

島内裕子
没後30年が過ぎようとしている今、未収録作品も含めて、吉田健一の全貌をわがものとし、不断にその清新な感情と感覚に触れることは、かけがえのない生きる喜びとなって、わたしたちの心を潤わせてくれる。吉田健一の文学世界はすべて、彼の詩心が響映した精緻繊細であると同時に、のびやかでのどかな稀に見る別天地である。しかし、その別天地は、彼の言葉によって実在がわたしたちに保証されている現実世界でもあるのだ。――<「解説」より>

吉田 健一[ヨシダ ケンイチ]
著・文・その他

内容説明

古今東西の文学に通暁し、言葉による表現の重要性を唱え、独自の豊かな文学世界を構築した天性の文人・吉田健一。その軽妙洒脱な食味随筆、紀行文、イギリス滞在記を始め、最初期のラフォルグ論、ボードレール論、鴎外論、また、後年の文学的開花に密接に繋がる厖大な翻訳の「解説」、さらには、最晩年の中島敦論まで、精緻な調査によって発見された新資料を含む、単行本未収録エッセイ六十八篇。

目次

1(講演旅行;ノン・フィクション ほか)
2(洋書の思い出;シェイクスピア ほか)
3(翻訳小説と翻訳者;ペイタア『ルネッサンス』解説 ほか)
4(現代文学の使命;森鴎外論 ほか)

著者等紹介

吉田健一[ヨシダケンイチ]
1912・3・27~1977・8・3。批評家・作家。東京都生まれ。ケンブリッジ大学中退。外交官の父吉田茂(後の首相)の任地に従って中国、フランス、イギリスで育つ。1931年、大学を退学して帰国。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、39年、中村光夫らと同人誌「批評」を創刊。戦後は翻訳、評論、随筆と一挙に幅広い活動を始め、言葉による表現の重要性を唱えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

3
著作集補巻や集成別巻に収録されなかったエッセイを集めた本。旅あるいは他所の土地の話、外国文学について、訳書の解説、日本文学について、の四部構成。とくに戦前、戦中のものが興味深い。ボオドレエル論、エリザベス・ボウエン論、森鴎外論などは完成度が高い。イギリス文学の二十世紀についての考察も見事で、どれも基本的にごく短い文章であるため、簡潔な物言いで率直に物事を捉えており、より論旨がわかりやすい。2017/04/02

のんき

2
作家論、解説、批評などがメインで旅や食に関するエッセイは少ない。児童向けの平易な表現ながらいつもの姿勢そのままで書かれている『世界児童文学全集』の解説が痛快。2010/10/08

caizim

1
食べ物の話は少なめ。森鴎外を読みたくなりました2008/11/05

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