講談社文芸文庫
東文彦作品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 417p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061984738
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

若き三島由紀夫が敬愛した夭逝の作家―東文彦。昭和十五年末より、東の病没する昭和十八年十月まで、戦時下の文学的青春を共有し、さらには自刃の一ヵ月前に本作品集の「序」を執筆するという機縁に結ばれた二人。病床で書き上げられた作品は、苦痛に充ちながらも、静かで透明な抒情をたたえ、三島をして戦時下のもうひとつのヒロイズムといわしめた。伝説の作品集がいま文庫で甦る。

著者等紹介

東文彦[アズマフミヒコ]
1920・8・23~1943・10・8。小説家。鎌倉生まれ。幼い頃より病弱で、一時、父の赴任地の福岡で暮らす。1938年、学習院中等科を首席で卒業し、高等科へ進む。この頃より学習院の「輔仁会雑誌」に作品を発表し始める。39年、肺結核発病。40年1月、『幼い詩人・夜宴』刊行。室生犀星に師事。この年の11月、5歳年少の三島由紀夫の短篇「彩絵硝子」を評価し、二人の文通が始まる。42年7月、東、三島、徳川義恭の三人で同人誌「赤絵」創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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前に読んだときの感想をすっかり忘れて、読みながら考えていたのはやっぱり自意識過剰ということだった。が、否定的な意味ではなく。っていうか、自意識過剰というものにはわりとよろしくない印象が一般に持たれている気がするけど、人としての、人であるうえでのひとつの特性であって、希薄なひと、過剰なひと、それぞれにそうであることが問題とかいうもんでもないと思うの(と自己弁護の風味を漂わせつつ...)。で、そういう(いや著者が自意識過剰と言い切っているつもりはないけど)自分を冷静に追求していくのはひとつの文学として大事。2014/06/11

AR読書記録

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悪口のつもりではないですが,典型的自意識過剰文学,と思う.客観的にみた他人がどうとかでなく,ひたすら自分の内面,および自分から見た他人を書いているというか.でも「創作1」の作品群は,そこよりずっと視点が引いていると思ったら,こっちのほうがあとの作品なんですね.うむ.2011/02/20

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