内容説明
岡倉天心を師と仰ぎ、師の理想と精神を継承して日本画の近代化に苦闘した横山大観。明治・大正・昭和の三代に亘り侠骨の画人と謳われた巨人・大観の波瀾の生涯を、東京美術学校日本画科卒の経歴を持ちながら、絵を捨て文学に転じた著者が、渾身の力を傾注し書き綴った大観伝。多彩な資料を駆使し、大観の内面を掘りさげ、苦闘の内実を鮮やかに描出。著者の新生面を拓いた画期的評伝。
著者等紹介
近藤啓太郎[コンドウケイタロウ]
1920年生まれ。1938年東京美術学校(現芸術大学)日本画科予科一年に入学。1939年4月、本科に進級。1956年「海人舟」により第三五回芥川賞。2002年2月1日、死去
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