内容説明
移り住んだ鎌倉の風物、様々な交遊と若き日の回想、旅での逸話の数々、愛すべき酒と書物…。自作をはじめ、数多くの詩の引用を導きとして、詩人をとりまく日常を、四季を通じて描いたエッセイ四十二篇。ユーモア溢れる各篇から、戦後詩を切り拓き、常に詩の最前線で活躍し続けた著者の、円熟した詩想と自由なる精神が漂う珠玉の随筆集。読書の悦びを満喫する一冊。
目次
1974秋(黄色い外国製の鉛筆;神酒を入れるヒョウタンを ほか)
1974冬(狐;赤い夕陽―石井昂君に ほか)
1975春(音楽を聞く老人のための小夜曲;盲目の少女 ほか)
1975夏(窓;比々多村 ほか)