内容説明
批評とは何かに答えるものもまた、批評である。批評は…人間を精神というかたちに限定してとらえる小林秀雄の呪縛を受け苦悩した著者が、小林の存在を客観化させる試みの中で、彼の青春に深くかかわった河上徹太郎・大岡昇平・福田恒存・神西清・林達夫等に注目。さらに折口信夫を加え、その批評精神の構造を解き批評の原点を追究した第一評論集。亀井勝一郎賞受賞。
目次
小林秀雄との出会い
河上徹太郎
大岡昇平
福田恒存
神西清
林達夫
唐木順三
折口学の発想序説
ふたたび小林秀雄とともに
著者等紹介
高橋英夫[タカハシヒデオ]
1930年生まれ。1950年4月、東京大学文学部独文学科に入学。1953年3月、東大卒業、以後旧制大学院に在籍(1958年まで)。1955年四月、河出新書「リルケ詩集」に詩七篇を訳出。1970年12月、最初の著書「批評の精神」(中央公論社)を刊行。これにより、翌年第三回亀井勝一郎賞を受賞する。1972年5月、ケレーニイ「神話と古代宗教」(新潮社)を訳出刊行。これによりこの年、第九回日本翻訳文化賞を受賞。1975年5月、「役割としての神」(新潮社)を刊行。これにより翌年第二六回芸術選奨文部大臣賞を受賞。1981年7月、「志賀直哉 近代と神話」(文芸春秋)を刊行。これにより翌年第三三回読売文学賞を受賞。1984年4月、「偉大なる暗闇 師岩元禎と弟子たち」(新潮社)を刊行。これにより翌年第一三回平林たい子賞を受賞。1997年7月、日本芸術院賞を受賞。12月、日本芸術院会員となる
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kero385
アメヲトコ