出版社内容情報
国内最古にして最大の東洋学に関する研究図書館東洋文庫は、1924年に三菱財閥第3代当主岩崎久彌の支援を受け設立された。90周年を迎えるにあたり、文庫所蔵の逸品90点ほどを取り上げ、紹介する1冊。
目次
第1章 文明・国家・宗教の成立―紀元前~7世紀(甲骨文字;古文尚書と論語集解 ほか)
第2章 民族の移動と東西交流のあけぼの―8世紀後半~14世紀半ば(古事記;万葉集 ほか)
第3章 広がりゆく世界―14世紀後半~17世紀初頭(永楽大典;鄭和の航海図 ほか)
第4章 専制国家の隆盛―17世紀初頭~18世紀末(群書治要と帝鑑図説;ジョン・セーリスの航海日誌 ほか)
第5章 激動の近代アジア―19世紀(大南寔録;環海異聞と北蝦夷地部 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
9
東洋文庫の収蔵品を集めた本。徒然草に古事記に源氏物語に枕草子と古くからの書物ならばなんでもそろってる東洋文庫。「好太王碑文」が印象的だった。日本史を勉強したときに資料は読んだから覚えてるんだけど、碑文ゆえに金釘ひっかき文字かと思いきや、好太王フォントともいうべき、丸っこい可愛さよ…。鄭和の航海記も、インド洋では星の高さで測定するイスラム式、南シナ海では沿岸の風景をみる中国伝統の航法を併用していて、面白かった。実際に見に、訪れてみたいなあ。2017/10/01
氷菓子
4
東洋文庫が所蔵する書物の中でも指折りのものを、それらのオリジナルが作成された年代順に紹介されている(古いものは写本でさえ貴重)。東洋文庫という名の博物館の図録と言えるかもしれない。2023/02/03
naoto
1
東洋文庫図録って感じの本。写真も多く、文も読みごたえあり。ミュージアムには以前行ったけど、閲覧は無料でできるんだね。今度是非、閲覧してみたいな。2019/01/29