講談社文芸文庫<br> 自伝の世紀

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講談社文芸文庫
自伝の世紀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 465p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061982833
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0195

内容説明

文学の長い歴史のなかで成長を続けた小説ジャンルといえども、二十世紀になるとその地位がゆらぎ、あたかも生命体のごとくに老化衰退の様相を呈し始める。その間自伝ジャンルは「私」のイメージの拡大と共に目ざましい急成長をとげる。本書は、自伝ジャンルこそ二十世紀文学の中核的位置を占めるものであるという主張を基軸に執筆された著者畢生の自伝論である。芸術選奨受賞作。

目次

自伝の世紀―ジャンルとは何か
告白と想像力
奇妙な「私小説」
批評の栄光
『私小説論』再訪
主役としての官能性
象徴的ヒーローは、どこに
「二重生活」とは何か
自我崇拝の行方
政治的人間の彷徨:「理性の王者」の陥し穴:「私」の彼方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

halow

1
勘繰りや牽強付会など、批評行為のいかがわしさを隠そうとしない、というか前面に押し出した分析を行っており、それ自体が自伝というものに向き合うのに相応しい態度なのかもしれないな、とも思えた。終章で示される見取り図はやや性急に書かれた印象があり、自伝論を期待するよりも、著者の語り口の面白さを楽しむのが良い本なのかと思う。2025/08/12

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