内容説明
独文学者であり趣味人で知られる名エッセイスト高橋義孝。知恵に溢れた含蓄ある辛口の随想は人生論、文学論、能や相撲等の趣味のほか様々に及ぶ。「老いぬれば」「美しいことば」など三十篇を収める精選エッセイ集。
目次
『平家物語』について
文学に関する一つの誤解
文学の絵画化の問題
「芸術の起源」
芸術と死
醜悪文の弁護
美しいことば
鰹エト・セテラ
春の弥生は
好きな食べ物
老いぬれば〔ほか〕
著者等紹介
高橋義孝[タカハシヨシタカ]
1913年(大正2年)生まれ。1929年(昭和4年)旧制高知高等学校文科乙類入学。1932年(昭和7年)高知高等学校卒業。東京帝国大学文学部独逸文学科入学。1935年(昭和10年)東京帝国大学卒業。東京大学大学院入学。1936年大学院卒業。ドイツに留学。まずベルリン大学に、13年春、ケルン大学に移ってドイツ文学を学ぶ。1939年(昭和14年)ドイツより帰国。東京府立高等学校教授に就任。以後、旧制東京高等学校教授、北海道帝国大学法文学部助教授、九州大学文学部教授などを歴任。1995年(平成7年)老衰にて7月21日死去。八二歳。勲三等旭日中綬章を受章
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