内容説明
わたしたちの動物園にいる動物たちは、わたしたちの思い出かもしれません。だって、ほんとうの動物たちは、うまれたひろい草原や、ふかい密林をかけまわっているはずですから…。これは、ほんとうに思い出だったぞうのお話です。小学1年生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メイロング
1
子ども向けであることを忘れて、別役実が本気を出してしまった作品。はんぱなハッピーエンドを許さないこの結末は、私が子どもの頃に読んだらトラウマ必至。というか、今、かるく泣きそうなんですけど。描写の濃淡で、話がスカスカにならない工夫もさすが。2010/10/19
蚊取り線香
1
児童書。静かな静かな町でつまらない事件ばかり解決していたX探偵を、体の消え始めたピンク色のゾウが訪ねてくる…みんなに愛されていたゾウはこのまま消えてしまうのか?飼育係に会い病院の院長に会い、ゾウの病気は思ってもみない結末に。静か過ぎて誰もが寂しい町で「何にでもすぐ飽きる」「病気は治さなければならない」院長の正しい言葉に、みんな間違っていても寂しくなければいいじゃないかと反発したくなるほど悲しい。ひらがなばかりの数十ページの本なのに、寂しさについて深く深く考えさせられる。大人にお勧め。2009/09/27
ビシャカナ
0
子供の頃に読んで以来、ずっと心の奥底に残っていた本。ピンクのゾウのことは俺も忘れないよ。2014/12/26
ユミ
0
ピンクの象のおはなし。そういえば昔は本の挿絵ってカラーと白黒のページが交互になっていましたね。2022/05/26
-
- 和書
- OD>結晶欠陥の物理