内容説明
昭和六年、三十歳の時フランスに渡り、近代彫刻をロダン、マイヨールに学ぶ。ロマン・ロラン、アラン、ジャン・コクトー、ルオーらと親交を結び、昭和三十二年帰国するまで、三十年近くフランスに滞在。異邦人として孤独な闘いを続けながら、フランスの知性に深い影響を受ける。滞在中の思索や思い出を鋭い批評精神と冷静な時代分析で刻した彫刻家高田博厚の代表的エッセイ集。
目次
1 季節
2 パリから(戦後の便り;平和への愛;地中海にて;復活祭の日に;ある詩人へ)
3 フランスの魂(師「ロマン・ロラン」;ゲーテとフランス;経路;この頃;彫刻のヴィジオン;パリと芝居)