内容説明
二十世紀文学の主要な一翼を担うD・H・ローレンスのアメリカ古典文学を論じて、近代批判にまで及ぶ名著。フランクリン、クレヴクール、フェニモア・クーパー、ホーソーン、メルヴィル、ホイットマンとアメリカ文学の古典たる作品をとりあげ、魂のありかを探る。ヨーロッパから見たアメリカとは、デモクラシーとは。現代アメリカを読み解くための重要な鍵。
目次
第1章 地の霊
第2章 ベンジャミン・フランクリン
第3章 ヘクター・セント・ジョン・ド・クレヴクール
第4章 フェニモア・クーパーの白人小説
第5章 フェニモア・クーパーの「レザーストッキング小説連作」
第6章 エドガー・アラン・ポー
第7章 ナサニエル・ホーソーンと『緋文字』
第8章 ホーソーンの『ブライズデール・ロマンス』
第9章 デイナの『マストの前で過ごした二年間』
第10章 ハーマン・メルヴィルの『タイピー』と『オムー』
第11章 ハーマン・メルヴィルの『モウビー・ディック』
第12章 ホイットマン