東住吉冤罪事件―虚偽自白の心理学

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東住吉冤罪事件―虚偽自白の心理学

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  • サイズ 46判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000245340
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0036

出版社内容情報

再審で無罪が確定した東住吉事件.心理学の手法で自白の信用性を分析し,冤罪発生のメカニズムを明らかにする.

プロローグ


第?部 事件の経過

第1章 一九九五年七月二二日
 1 この日何が起こったのか
 2 火災発生時の状況
 3 めぐみさんの死

第2章 二人が逮捕されるまで
 1 火災直後の事情聴取と現場検証
 2 めぐみさんの死因と保険金請求手続
 3 放火殺人事件報道とその後の生活
 4 捜査の進展
 5 九月一〇日,任意同行と逮捕

第3章 虚偽自白に陥るまで
 1 二人が自白するまでの経過
 2 その後の青木さんの供述経過
 3 その後の宋さんの供述経過


第?部 裁判の経過

第4章 検察側の犯行ストーリーと裁判の争点
 1 検察側が描いた犯行ストーリー
 2 主な争点

第5章 裁判所はどう判断したのか
 1 一審(原審)
 2 控訴審
 3 上告審

第6章 再現実験,再審決定から再審無罪へ
 1 再現実験
 2 再審請求・再審確定,釈放へ
 3 再審と無罪判決


第?部 東住吉事件の心理学的検討

第7章 心理学はどこに注目するのか――要点と分析手法
 1 無実の者が虚偽自白に陥る可能性
 2 虚偽自白,自白の維持,否認
 3 供述を心理学的に分析する

第8章 宋さんの供述はどのようにして生まれたのか
 1 宋さんの供述の変遷
 2 宋さんの供述で注目される点
 3 宋さんが語る自白した理由
 4 逆行的構成
 5 宋さんの供述が意味すること

第9章 青木さんの供述はどのようにして生まれたのか
 1 青木さんの供述の変遷
 2 青木さんが語る自白した理由等
 3 青木さんは火災の原因をどう話していたか
 4 青木さんの供述が意味すること

第10章 宋さんと青木さんが虚偽自白に陥った心理
 1 宋さんの場合
 2 青木さんの場合

第11章 目撃証人,洵君と河内さんは何を語っていたのか
 1 洵君の供述
 2 河内さんの供述


第?部 裁判官はなぜ判断を誤ったのか

第12章 判断を誤った理由
 1 有罪判決と無罪判決の比較
 2 有罪判決が判断を誤った理由

第13章 東住吉冤罪事件から学ぶ
 1 自白の信用性判断
 2 虚偽自白の心理
 3 心理学的な供述分析の役割


エピローグ


村山 満明[ムラヤマ ミツアキ]
著・文・その他

内容説明

それは殺人事件ではなく、事故だった―。一九九五年、大阪市東住吉区で起こった一件の火災が多くの人の人生を狂わせた。二〇一六年、再審で無罪が確定したこの東住吉事件において、犯人とされた二人はなぜ虚偽自白に陥ったのか。東住吉事件の供述分析を担当した著者が事件全体を心理学的に分析し、今日の刑事司法を問い直す。

目次

第1部 事件の経過(一九九五年七月二二日;二人が逮捕されるまで ほか)
第2部 裁判の経過(検察側の犯人ストーリーと裁判の争点;裁判所はどう判断したのか ほか)
第3部 東住吉事件の心理学的検討(心理学はどこに注目するのか―要点と分析手法;宋さんの供述はどのようにして生まれたのか ほか)
第4部 裁判官はなぜ判断を誤ったのか(判断を誤った理由;東住吉冤罪事件から学ぶ)

著者等紹介

村山満明[ムラヤマミツアキ]
1959年生。大阪経済大学人間科学部教授。臨床心理士。広島大学大学院教育学研究科博士課程前期(教育心理学専攻)修了。広島県立保育専門学校教諭、県立広島女子大学生活科学部助教授、同大学保健福祉学部助教授などを経て現職。専攻は臨床心理学、法心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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だまし売りNo

38
保険金目当ての放火殺人を行ったとして青木惠子さんと内縁の夫を逮捕した冤罪事件である。警察は非情な取り調べによって自白を迫り、検察は自白を唯一の直接証拠として起訴した。二人は公判開始以来、一貫して無実を訴え続けた。2006年に最高裁で無期懲役が確定したが、2015年に再審開始が決まり、2016年に再審無罪が実現。火災は自然発火の可能性が認められ、府警などの捜査段階での自白は誘導された疑いがあるなどとされた。青木さんは国賠訴訟で闘っている。我慢に代わる選択肢が国賠訴訟になる。2023/02/05

takao

4
・事故なのに、自白した。2019/12/30

おやぶたんぐ

3
平成18年に放火殺人による無期懲役が確定し、10年後の平成28年に再審無罪となった本件。あらためて有罪確定を防げなかったのかと思う。5〜7リットルのガソリンを撒いて、直接ライターで火をつけたけれど、つけた本人はほぼ無傷だったなどということになる自白が、間違いなく信用できるという判断になぜ至ってしまったのか…残念ながら〝疑わしきは被告人の利益に”という刑事裁判の鉄則が守られていたとはいえないといわざるを得ない(以下コメント欄)2022/12/31

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