内容説明
帝国劇場完成後、岡本綺堂ら近代劇の脚本家が輩出。無名の谷崎潤一郎は荷風の大讃辞を得、明治四十四年十二月第一創作集『刺青』刊、一躍文壇に登場。漱石の『彼岸過迄』。晶川の死、小山内薫、泡鳴、秋江、牧水、夕暮、中里介山の動静。のちの漱石門下三羽烏鈴木三重吉、寺田寅彦、中勘助や小宮豊隆、和辻哲郎、阿部次郎等々。新思潮が競い咲く明治末年、多岐多様な文学ジャンルを担う若者たちの青春群像。
目次
岡本綺堂と二世市川左団次
東京毎日演劇会―その新歌舞伎劇
『修禅寺物語』
『箕輪の心中』
岩野泡鳴の西大久保の同棲生活
『放浪』続篇『断橋』
大阪新報社と大阪移住
喜劇『閻魔の眼玉』
遠藤清子との池田生活
小川未明と近松秋江〔ほか〕
感想・レビュー
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rbyawa
1
j102、知り合い友人含めて多分皆言っているだろうが「伊藤文壇史」とはそろそろ完全に別物かな…しれっと時間巻き戻してたり学術論争が差し挟まれていたり、小説が書けない研究者気質って言われると「だろうね!」ともなる。もともと詳しかった出版社の事情は引き続き詳しいしな…新聞の本より都新聞に関して詳しかったしね。生田長江が漱石の教えを受けのち決別したのは知らなかったが、別の弟子も樗牛化してない…? とちょっと気になった、岩波書店経由では見ない漱石門下の行方もあったがどうもまとまってはないかな…もともとなのかもね。2019/09/11
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