内容説明
志野・黄瀬戸・織部―桃山古陶を評価・再興した著者が、実作者の立場から、小野賢一郎、北大路魯山人、青山二郎、益田鈍翁らの功績と共に日本のやきもの鑑賞の歴史を語る「やきものの見方のうつりかわり」、「土から窯びらきまで」とピカソ陶器ほか、学術研究の一端「やきもの東と西」の三部。既成の権威に抗し、天衣無縫の探究心で独自の境地を拓いた現代陶芸の巨人・唐九郎のやきもの魂、卓見横溢のエッセイ。
目次
やきものの見方のうつりかわり―鑑賞小史(「陶工柿右衛門」の謎;民芸運動;陶磁趣味のひろがり)
土から窯びらきまで―わたしの陶談(やきものを作るがわから見れば;土は生きている;轆轆と陶工 ほか)
やきもの東と西―研究と随想(ピカソの陶器について;中国の窯場訪問;志野・黄瀬戸・織部 ほか)