講談社文芸文庫<br> 蛇淫

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講談社文芸文庫
蛇淫

  • 中上 健次【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 講談社(1996/09発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963863
  • Cコード C0193

内容説明

重い血の記憶がよどむ南紀の風土のなかで原始的な本性に衝き動かされるままに荒々しい生をいとなむ男の姿を、緊迫感溢れる文体で描く短篇集。若い女との気ままで怠惰な生活をなじられ、衝動的に両親を殺すに到る表題作の他、「荒くれ」「水の家」「路地」「雲山」「荒神」の六篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

50
遥か昔、「太陽を盗んだ男」っていう映画を見た。太陽とは原子力。原子爆弾を作ってしまった男の話で当時、凄く感動した思い出。長谷川和彦さんが監督だった。その長谷川和彦さんの監督第一作目が「青春の殺人者」。で、探し回って観た思い出。その原作が中上健次さんのこの「蛇淫」。小説の題名と映画の題名、全然合わない。原作はどういう話なんだろうと思い、角川文庫版で購入。その後、読まずにほったらかし。最近、岩波文庫から中上健次短編集が発行されたので思い出した。して、読む。おお~毎度の健次さんらしい、セックスと暴力描写。2024/02/15

touch.0324

36
表題『蛇淫』含む6篇すべてが"血縁"というベースの上で展開する。愛すべき、戻るべき場所としての血、逃れられないしがらみ、呪縛としての血、高貴なあるいは穢れた血。血に衝かれ原始的な衝動に駆られる男は、犯し、殴る。女は孕み、堕ろし、あるいは産む。衝動に自分に流れる血を意識し、宿った命にもまた血を意識する。俯瞰で語られる物語、緊迫感のある筆致、全体的にどす黒く陰鬱であるが、高揚し、共鳴する自分がいた。個人的には捨て作なしの傑作であるが、リトマス試験紙的。読み手を選ぶ作品かもしれない。2014/10/04

ぷく

26
色のない世界。ただ匂いだけが執拗に追いかけてくる世界。時々こういう本が読みたくなる。緊張と弛緩。静と動。光と闇。上と下。あちらとこちら。男と女。虚勢と実勢。 食うか食われるかのぎりぎりの場所で踏ん張っている人間の、狂気にも似た生への執着。反面、彼らにとって、口で言うほど死は恐ろしいものではなく、ただ生の隣に静かに佇んでいるような。 短い文が緊張感を煽り、読んだあとからホロホロと崩れてしまいそうな錯覚に陥る。表題作はもちろん、どれも読み応えのある作品だった。『荒くれ』『雲山』『荒神』を挙げる。 2019/06/16

nina

20
1975〜6年に発表された『蛇淫』『荒くれ』『水の家』『路地』『雲山』『荒神』を収録。学生の時、長谷川和彦監督のデビュー作『青春の殺人者』を授業で見せられ衝撃を受け、その後その映画の原作であったこの小説を手にとったのがわたしの初めての中上体験だった。今回久しぶりの再読。「路地」という外界から遮断された女の子宮のように一滴の精液と男の血を狂おしく待ち受ける迷宮世界を、中上自身のバックグラウンドを客体化することでここで初めて明確に現出させた記念碑的な短篇集。2014/01/13

ザビ

17
人の獣性をむき出しにえぐり出した短編集。凶悪犯罪系小説は、ほとんどが視聴者の立場から描いている(はず?)から、怖いだろ異常だろ的な演出が施される。けど今作は当事者から澱みなく湧き出るような暴力を描いていて、社会性など糞くらえ、女を見れば姦りたい、結果殺しちゃったけど…みたいな衝動感ばかり。ちょうど、獣が生きるために他個体をためらいなく捕食し、ためらいなく交尾するような純粋さに近い。そしてワケも分からず突き動かされるような暴力。いつ爆発するか分からない緊張感と閉塞感が漂っていて、ページが止まらなくなった。2024/03/12

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