内容説明
夏がくる。ユウのすむ街の中元大売り出しの福引きも、いよいよはじまる。ユウは、1等のサイクリング車をあてたくて、小学1年のときから6年間、夏がくるたびにデータをとり確率の研究をしてきた。しかも、今年は商店街最後の福引きで1等がフランス製の自転車、Le Ventだ。ユウの最後の賭けがはじまった。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ@姑息な化け猫
26
小学生の頃に感じたなにかをやりとげようという思いをおもいだした。ユウが引っ越しする前に商店街で福引を当てようとするだけの話なのに。200ページもストーリーがある。これだけの話なのにユウの中の友達関係や商店街の雰囲気が見えてくる。輝いていなくて、普通が見えすいてくるこの雰囲気。商店街の衰退が見える。小学生でデーターをとり一等をめざすユウは賢いな。ケンカで殴り合うとか、昔の青春している。なんか、いろいろと感じてしまった。2023/12/31
ぼん
2
表紙の絵が素晴らしい。おかげで子供の時から忘れずにいてまた巡り会えました。図書館で探せたときの喜びったらないです。夏になると読み返したくなる本。
つか
2
小学生のときに感じていた、町や家族や学校の空気を思い出します。始めからラストまでの福引きの緊張感が最高!吉田のおじさんも!2009/02/08
Kanae.h
1
青春。細かやか動きや何気ない物にエモさを感じる。読んだ時エモいとかいう言葉はなかったけど。2023/03/15
うたたね (まちこ)
1
◎