内容説明
とある海辺の集落「浦」を舞台に、教師と恋に落ちた少女、奇妙な昔語りにふける四人組の老人などがつむぎ出す、半世紀あまりの脱線につぐ脱線の物語。第15回三島由紀夫賞を受賞した表題作に、第12回朝日新聞文学賞の『水に埋もれる墓』を併録。
著者等紹介
小野正嗣[オノマサツグ]
1970年大分県生まれ。作家。現在、立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。パリ第8大学Ph.D。2001年『水に埋もれる墓』で第12回朝日新人文学賞、02年『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞、『九年前の祈り』で第152回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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