- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 山岡荘八文庫
内容説明
妖しい雲が西へとなびく。豊臣秀吉が波乱万丈の生を終えたあとには、束の間の平安をはらって、欲望の嵐が吹きすさび始めた。秀頼を擁立する石田三成の関西勢と、太閤子飼の武将をも含めた関東勢の、関ケ原での激突はもはや避けがたい。その慌ただしいなか、若き宗矩は、懸命に泰平への道を探る…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
32
山岡荘八の「柳生宗矩[2] 柳生の桃の巻」を読了しました。 豊臣秀吉が亡くなって、その後関ヶ原の戦いに突入。 1603年に家康が征夷大将軍となり江戸幕府を開き、更に数年で秀忠に将軍職を譲るまでを描いています。 関ヶ原の戦いの前夜についても、かなり詳しく描かれており実家のある大垣、赤坂は何度も登場して嬉しい限り。 昼飯村、大塚村、荒尾村なんかも一度だけですが、登場します。😀2023/03/11
Willie the Wildcat
19
大局を見据えた言動。根底に無私の国家観。共通の目的をもった友人、ライバルの存在が、双方の学び、そして成長を促す。沢庵。「義」を常に問う姿勢。石舟斎と左近の”義”も本著の見所。ここにも一貫性。家康、左近、そして宗矩のスジ。清清しい。左近の生き様が印象に残る。一方、首塚、胴塚・・・。戦国時代の悲哀を感じざるを得ない。立つ鳥跡を濁さず・・・。蛇足だが、冒頭の宗矩と沢庵の”禅”のやりとりが興味深い。私の場合、曹洞禅ですね!2013/04/23
どらんかー
1
関ヶ原の戦い前の暗闘から決着まで、新しい世の中創業の大変さが描かれています。2021/06/13
えりんぎ
1
秀吉の死から大阪冬の陣手前まで進みました。野心家でタヌキおやじ風な家康も大好きですが、悟ったような聖人家康もなかなかいけます。2014/03/30
ipusiron
1
1998/9/29読了