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内容説明
若者の気宇は大きい。それゆえに思わぬ人生の罠に陥る。政宗の娘婿松平忠輝は、いままさにその奈落の渕に立っている。しかも家老に大久保長安という途方もない野心家を抱きこんでいるのだ。忠輝と長安の野心と、それを計算しつくしたうえでの政宗の大野心!徳川政権の裏に怪しい火花が散る…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
47
政宗の大野心が迫力ありますね。徳川政権の裏で火花を散らしているとでも言いましょうか。一歩間違えれば政権は変化してしまうと思います。切支丹禁制が発布された状況はここに原点があるのでしょうか。2022/04/09
優希
46
政宗が抱いている大野心。徳川政権の裏で火花を散らしているのですね。一歩間違えば悪化してしまう政権の脆さを見ているようでした。政権を守るために切支丹金星を発布したと捉えて良いのでしょうか。流れは怪しい方向へ流れ始めているように感じます。2023/02/15
koba
24
★★★☆☆2012/10/29
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
18
一代の怪物、日の本を統一した豊臣秀吉は逝き天下のことも夢のまた夢へと。徳川家康。もし彼が存在していなければ、日の本の安寧はまた闇に覆われ、幾百年続いた乱世の火は燎原の火の如く燃え広がり戦乱の世は果てしなく続いたであろう。また彼がいなければ、政宗も百鬼夜行の戦国の波頭を漂い続けただろう。彼と出会わなければならず物の戦争屋で終わったであろう。彼との出会いが政宗の壮大なドラマの大分岐点なのだ。小器からの覚醒。それは大人物と出会うことだ。家康との触発は政宗の胸の奥の何かを反応させる。2019/10/14
くみ
14
江戸幕府初期の歴史に詳しくないのが幸いして(笑)先がわからず、ものすごく面白い!! 江戸幕府初期、まだ家康は金鉱採掘のためイギリス人を呼んだり、政宗は船作ってスペインに家来を派遣したり、かなり国際色が豊か。 それにしても次々と事件がおこる。。家康の息子で政宗の娘婿の忠輝の暴れぶりとそのストレスで発狂する傅役の大久保長安。それに絡んで宗教や豊臣家の問題が。政宗にも相当プレッシャーがかかってくるが、それはこの方、それすらもエネルギーに!この生命力が魅力のひとつだなあと思った。逞しいしキラキラしてるもの!!2017/09/01