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内容説明
大久保長安の“貿易日本”建設の野心は、松平忠輝と伊達政宗の心を大きく揺さぶった。しかし野心は時として無謀を呼ぶ。はたして長安の動きは、旧教宣教師や関ケ原牢人の、徳川覆滅の夢を煽る導火線となった。大坂へ大坂へと、諸国の牢人の激情が集約されてゆく。“大坂の陣”はすでにその兆しを見せた。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
159
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第二十二巻です。『大久保 長安の連判状』の巻でした。大坂冬の陣前夜、権謀術策の物語です。続いて第二十三巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/04/07
keroppi
77
大久保長安の死が火種となり、燻り出す。この巻には、支倉常長訪欧航路図まで掲載かれていて、薄々しか知らなかったこのことの背景にこんなことがあったんだということを知った。加藤清正の名古屋城築城の話も興味深く、昨年訪れた名古屋城を思い出す。2020/04/15
財布にジャック
60
大久保長安が、ここまで問題を残して死んでいくとは、開いた口が塞がりません。その後の伊達政宗の立ち回り方のスマート過ぎるところにも唖然としましたが、この乱世を生き抜く処世術にたけた武将だったのだとある意味関心しました。序盤の秀頼と家康とねねの楽しそうに歓談するシーンが、かえって切ないです。遂に幸村の名前もちらほらと登場して、大阪の陣がすぐそこまで来ていることを実感させます。2012/09/10
ともくん
54
家康死後の世を考え、それぞれの保身に走る人々。 その中での大久保長安の死により、泰平の世が揺らぎ始める。 死を目前にした家康は、これをどう防ぎ、どう治めてゆくのか。 大坂の陣前夜。 魑魅魍魎どもが動き始める。2019/12/08
さつき
51
ずっと会いたかった秀頼とついに対面する家康。加藤清正など周囲の配慮もあり全てが順調に進んでいました。満ち足りた気分でいる淀殿の癇癪を呼び覚したのは大野治長。この作品では主役に対する敵役の立場だから仕方ありませんが、女の腐ったような男というのはこういう人だろうと思わされました。そして、ついに彼岸に旅立った大久保長安の型破りな夢は、遺された人々を窮地に陥れます。老いを実感し身近に迫る死を意識している家康にとり、本当に痛い事件。長年の苦心の末の泰平の世を守りたい!家康と心を同じくする人々の苦難は続きます。2017/03/22
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