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内容説明
慶長8年2月、家康は征夷大将軍に就任し、いよいよ天下人として、理想の国家づくりに着手した。徳川・豊臣両家の和合のため、孫の千姫を秀頼に嫁がせ、「斬り取り勝手」の戦国の常識を根底から改革しようとする。しかし淀君をはじめとする反徳川の執念は根深く、泰平の道はいまだ遠しである。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
159
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第十九巻、『江戸幕府開府』の巻でした。豊臣 秀頼の闇・ダークサイドまで描いているとは思いませんでした。続いて大台第二十巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/04/04
keroppi
73
天下泰平を目指す家康は、将軍となり、江戸に幕府を開く。60過ぎてこのバイタリティ。秀頼と千姫の婚儀と、その周りの人物たちも描かれるが、秀頼にこういう面があったとは。泰平の道はまだ遠い。2020/04/08
ともくん
63
これまでは、戦国武将としての家康。 だが、ここからは名実ともに天下人となった、為政者としての家康が描かれていく。 これまでの合戦などの盛り上がりは無いが、江戸の街作りをどう、成し遂げていくのかに注目していきたい。2019/11/23
財布にジャック
62
千姫を嫁がす時の家康は、どこにでもいるようなただのおじいちゃんなんだと、ちょっと親近感を感じた巻でした。しかし、歴史はそんな想いを無視して少しずつ動いて行きます。千姫の運命を思うと、目頭が熱くなります。西軍派な私は、東軍側から描かれているこの時代を読むのが本当に辛いです。もうこのシリーズも残り7冊になりましたが、正直読むのが怖いです。2012/05/31
さつき
46
征夷大将軍に宣下される家康。泰平の世が続くためにどうしたら良いか。自らの全てを賭けるつもりで思案を重ねます。また遅くできた子、五郎太丸や愛孫千姫への情愛により晩年の秀吉の姿を再び思い起こします。愛する者の行く末を見届けられないからこその、もどかしさ。共に過ごせる時間が少ないからこそ、後年身を誤らないように厳しい躾を施さねばならない。その思いは秀頼の教育への不安にも繋がっていきます。このあたりは身につまされて子供達が成人する時、自分はいくつになるか思わず考えてしまいました。親心はいつの世も変わりませんね。2017/02/27