- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 山岡荘八文庫
内容説明
慶長５年９月１５日、運命の関ケ原で戦いの火ぶたは切られた。東軍７万５千対西軍１０万８千。世にいう天下分け目の合戦である。しかし、歴史のめざす方向は、すでにその前から定まっていたのかもしれない。戦は東軍のあっけない大勝利に終り、三成は京の六条河原の露と消えた。新時代の幕明けである…。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
167
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第十八巻、漸く2/3迄来ました。『まるまる関ケ原の戦い』の巻でした。石田 三成は、戦国時代最凶のKY男だったのでしょうか？ 続いて第十九巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/04/03
keroppi
73
この巻は、関ヶ原の戦いが描かれる。「徳川家康」は、山岡荘八にとっての「戦争と平和」。この巻は、特に「戦争」が印象的。なぜに人は勝敗が分かっている戦いでも血を流すのか。そして、その血の上に、徳川の時代が築かれていく。2020/03/30
ともくん
66
三成を寄せ付けず、家康の圧倒的勝利で終わった関ヶ原の合戦。 ここから、家康の天下泰平への道が始まる。 関ヶ原の合戦は、淡々と終わってしまった。 もっと、濃密な人間ドラマが待っているかと思っていたので少し期待外れ。 だが、決してつまらないわけではない。 そこは、山岡荘八の筆力で魅せてくれる。2019/11/18
財布にジャック
51
今までは月に１冊くらいのペースでこのシリーズを読んできましたが、今回は題名が関ヶ原の巻なので、我慢できずに早めに読みました。しかし、期待したほどこの小説に描かれた関ヶ原は好きではありませんでした。徳川家康が主役の小説だから仕方ないんですけど、西軍派な私には辛かったです。もっと西軍の武将の最期をドラマチックに書いて欲しかったです。それでも、関ヶ原って淀の君派と北の政所派との戦いでもあったのだと思わされる後半の淀の言動は、なかなか面白かったです。2012/05/04
さつき
46
いよいよ関ヶ原の戦い。ここまで長い道のりでした。家康を不倶戴天の敵と決め、戦いを挑む三成ですが、戦さが近づくにつれ思うにまかせない現実がのしかかります。勝利がおぼつかないと悟ると共に自分の来し方を振り返り、深い内省に陥る姿が悲しいです。刑場に引き出される三成の様子をあっぱれと思う人、逆に自らの妄執に囚われたままととる人、それぞれの見方の違いも面白いです。戦後処理を誤らないよう気を砕く家康は神の領域にいるかのような、広い視野で未来を見ています。今後の片桐且元の辛い立場が暗示され今から胃が痛い気分です。2017/02/17
