世界の子どもライブラリー<br> エレベーターで4階へ

  • ポイントキャンペーン

世界の子どもライブラリー
エレベーターで4階へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784061947375
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8397

内容説明

ロッテンは、十一歳の女の子。ママが裕福な家の住みこみのお手伝いさんになったので、いっしょに都会へ出てきます。エレベーターがある立派な建物の四階がご主人の住まいです。憧れのエレベーターで昇った上の世界の人々の暮らしは、ロッテンにとって新鮮なおどろきばかり。夜中に一人で泣いている奥さまや拒食症のおじょうさま―ロッテンはさまざまな人たちの心にふれながら、自我にめざめていきます。1930年代のスウェーデンの上流家庭を舞台にした物語。小学上級から。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

29
スウェーデンの作家の長編。1930年代のスウェーデン。11才の少女ロッテンは住み込みのお手伝いの職を求める母親と一緒に都会に出てくる。運よく上流階級の家庭に職を得て二人はエレベーターがある立派な建物の一室を与えられる。やがてこの邸に住む家族達も徐々にロッテンの前にヴェールを脱ぎ始め謎めいた家族の秘密が解き明かされていく。秋に始まり、クリスマスが終わり新年を迎えるまでのほぼ4か月の話。1995/10/11

こもも

8
一気に物語にひきこまれた。面白かった!マリア・グリーぺは、生意気で、大人を困らせる女の子を描く天才ではないかしらん!そして、子育てに悩む母親を描くのも。3歳にして生意気な娘を持つ母親として読むロッテンの物語は、ちょっと胃が痛くなったけれど(笑)でも、やっぱり面白かった。2010/09/08

つきと

6
子供心をくすぐる豪華な建物の描写と子供らしい真っ直ぐな感情で紡がれた物語。ロッテンの思考が十一歳にしては穿ち過ぎているようにも思いますが、考え方や感じ方、行動は自分にも覚えがあるもので、大人として読むとエルサの心配や不安を身近にしつつも、杞憂だと笑い飛ばすロッテンの一途さに懐かしさを感じます。2010/12/16

M66

6
そんなに裕福じゃない主人公の女の子、とお屋敷のお嬢様。初めはそんなに仲良くないけれど、最後は親友に。児童文学には結構多いこのパターン、これが大好きだ。主人公の目からみた、お屋敷の豪華な内装―壁紙、食器、ドレス、靴――に、私も一緒になって目をみはりたい。だからその描写は細かければ細かいほど嬉しい。この本は、そんな愉しみを十全に満たしてくれる一冊。エレベーターの描写と、禁断の絨毯ふかふかゾーンに足を踏み入れるときのドキドキがよかったなぁ。

ぱせり

5
ロッテンの危なっかしい綱渡りが、だんだん愛おしくなってくる。ロッテンが大切にしようとしているものの意味が少しずつ私にもわかってきたように思える。読めば読むほどに、知れば知るほどに、人は見た目通りではないことがわかってくる。少女たちも成長していくはずだ。物の見方も考え方も変わっていくだろう。2021/06/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/258270
  • ご注意事項

最近チェックした商品