内容説明
学校に、今日、一人の作家がやってきて、本を書くことについて話をした。いいたいことが自分の中にあれば、よいものが書けるのだという。いいたいことなら、ぼくにもある。とつぜん、おこりっぽくなって、大声あげてわめきちらすようになった、ぼくの妹についてだ。夜泣きの妖怪バンシーに変身したかのような、この妹と、うちの家族の戦いぶりは、ちょっとしたものだ。で、ぼくは、わが家の妖怪バンジーについて書くことにした。この本に―。中学生向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
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本の題名からすれば”ホラー”小説化のような印象を受けるが、中身は全く違って、同著者『ぎょろ目ジェラルド』のようなヤング・アダルトに類する物語。”妖怪バンシー”とは、主人公ウイル(15歳)の妹エステルのこと。ウイル家は両親とウイルに、1つ年下のエステル(14歳)とまだ4歳児の妹マフィの5人家族。現在この家族の最大の悩みはエステルの思春期にありがちな反抗期だった―― 学校へは満足に行かず、本の背表紙や中刷りのイラストのようなドギツイ化粧を施して、まさにイギリスならではのパンクルックに染まっている。2019/06/29
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