内容説明
十一歳の少年マーティは、ある日、林の中で一ぴきのビーグル犬と出会った。飼い主にいじめられ、逃げだしてきた猟犬だった。一度は飼い主に返したけれど、犬は、また逃げだしてきた。マーティは、犬にシャイローと名をつけ、守ってやることにした。しかし…。小学四年生から。ニューベリー賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あられ
1
つい最近"犬のサビシー"を読んだ。題名に惹かれて古本屋に並んでいたこの本を手にした。こちらのさびしい犬はさびしいというより、逃げ出した犬…ちょっと違うかな?"シャイロー"という原題の方がピンとくるような感じがする…といいながら私も題名に引っかかったのだが…登場人物がみな必死に働いて生活を営んでいる。それは犬を虐待していると思われる人達も同様で、現代人と比べるととてもとても強く感じた。出会ってよかったと感じる本だった。2020/10/22
Margate
1
by フィリス・レノルズ・ネイラー(斉藤健一 訳) 講談社 1993年 飼い主に虐待され続けて 逃げ出した犬と少年の 運命的な出会いから物語は始まる 虐待を繰り返す人自身の「さびしい生い立ち」が 浮き上がってくるところは とても悲しい 「さびしい犬」をさびしいままにしておけない 少年のいちずな思いに 胸を打たれた 原書はアメリカで 1992年にニューベリー賞を受賞した作品です 児童書は 文字が大きいし 理解不能な言葉もなくて読み易い 高校生の頃に 子供向けの本の濫読から入った my読書