出版社内容情報
四つのふしぎな国へ行った、ガリバーの物語小人の国、巨人が住む国、飛ぶ島(その中に日本も)、馬が主人公である馬の国などをめぐった大旅行記。果てのない空想と鋭い風刺でみちあふれている世界の名作。 小学中級から
内容説明
だれだって、もし、自分がもっと大きくて強かったら、とか、小鳥みたいに小さくなれたら、とか、ふと、思うときがあるものです。『ガリバー旅行記』は、なによりもまず、そうした夢をかなえてくれる、ゆかいな冒険の物語です。わたしたちは、世界の海を航海するガリバーにさそわれて、「小人国」や「大人国」をめぐり、さらに奇妙な「飛ぶ島」からの帰りには、むかしの日本にも、ちょっと寄り道をしたあと、最後には、ことばをしゃべる「馬の国」にまで、わたることになります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsumi
1
実家蔵書。表紙がお気に入りだった。
GTO216
0
息子と一緒に読んでみた。ガリバーって小人の国だけじゃなくて大人(巨人)の国や空飛ぶ国(ラピュタ)、馬の国などいろんな国に行っていたとは知らなかった。途中に江戸時代の日本も出てきて、ガリバーが踏み絵を回避すべく交渉する場面などもあって驚いた。踏み絵って当時の外国では有名な話だったんだね。2011/11/20
morimama
0
小人の国と巨人の国くらいしか記憶になかったガリバー旅行記。実は3つ目には飛ぶ島に行き、そこの名前は「ラピュータ」。宮崎駿さんの「天空の城ラピュタ」の構想の源がここにある。また4つ目に訪れるのは馬の国。馬がしゃべり支配するこの国の奴隷となっているのが原始的な野蛮人「ヤフー」。検索エンジンのヤフーの名はここからヒントを得ている。300年も前に書かれたにも関わらずスウィフトの揶揄する人間の愚かしさは今も変わらず、風刺や死生観にまで話は及んでいる。途中飛ぶ島からイギリスへ帰る道程で日本に寄っていることも興味津々2010/08/18
Hoshi Takako
0
一番心に残ったのは、馬の国。そこでは人間は争い、利己的で愚かな家畜ヤプーと描かれている。それは人間社会の大半を占める大人そのものだ。この、子どもたちには難解なところもあるんじゃないかと思った当初の考えが間違っていたことに気づく。子供にこそ。気付いて欲しい。ヤプーに成り下がらないで欲しい。自分たちの様に。2019/12/14