内容説明
金融機関はこれから生き残りのために、多様化する顧客のニーズのすべてに応えるべく総合的金融業務をめざすか、または自己の得意とする地域・業務分野などに特化して、より高度でキメ細かなサービスをめざすかである。「金融機関はつぶれない」といったこれまでの神話はくずれ、金融機関経営者は、日々重大な決断を迫られ、受難の時代である半面、特色や強みを発揮できる分野に戦略を絞り、創意と工夫を行えば、限りない発展を秘めた時代でもある。
目次
序章 「帰らざる河」を泳ぎ切る
第1章 「金融自由化」に打って出る
第2章 金融機関「棲み分け」の構図(見直される金融制度;相互銀行制度;銀行・信託分離制度;企業年金市場参入;長短金融分離制度;外国為替専門銀行制度)
第3章 銀行を脅かす「郵貯・証券」(郵便貯金;政府金融機関;銀行・証券分離制度)
第4章 「格差と淘汰」を乗り越えた銀行像