出版社内容情報
完訳で読むアンの愛と笑いに満ちた少女時代孤児院からまちがってカスバート兄妹に引き取られた、赤毛で空想好きな少女アン。ゆかいな事件を巻き起こしながらも、温かい人々にかこまれて幸せな日々をすごす 小学上級から
内容説明
赤毛でやせっぽちのみなしごアンは、男の子とまちがえられて、孤児院からカスバート兄妹にひきとられた。〈宿命の友〉ダイアナとの出会い、水薬入りケーキ事件、ギルバートとのけんか…おしゃべりで空想好きのアンは、つぎつぎにゆかいな事件をひきおこす。美しいプリンス・エドワード島の自然と、あたたかいカスバート兄妹の愛情に見守られて、アンは、たのしい少女時代をすごす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
89
妻の実家にあったので拝借し読んでみた。世界中で愛される作品であることを大いに納得できる名作だと感じた。恥ずかしながらこの作品はタイトルしか知らず、全く内容は知らなかったので単なる児童書だと思っていただけに良い意味で裏切られた。アンはおしゃべりが大好きな少女でとにかく喋りまくるわけだが、そのあとのマニラのツッコミが楽しみでしょうがなかった。彼女の成長やマニラの心境の変化、マシューの優しさなど心温まる素晴らしい作品だった。娘が小学生になったら我が家でも購入し読ませたいと思う。2019/12/17
天の川
69
子どもの頃、人との会話が苦手だった私は、明るくておしゃべりで魅力にあふれる赤毛のアンに憧れ、アンシリーズを何度も読んだ。年を経て久しぶりに読むと、大人になった私はアンよりマリラにくぎ付けになった。たった一つの恋を胸に秘め、兄と二人で暮らしていた彼女がひょんなことで女の子を引き取ることになる。自分とは全く違う自由な発想を持つ女の子。その闊達さに唖然とし、途方に暮れ、やがてその子が自分のかけがえのない存在になっていく・・・。アンの成長の物語はマリラの心の解放と深い愛情の物語でもあるなあと思った。2021/08/06
てんちゃん
41
新潮文庫夏の100冊に挑戦中なので手に取りました。子供の頃に読んだのは児童向けで割愛されていた部分も多かったようなので今回はあえて完訳となっている掛川訳を選びました(もはや新潮文庫という前提ではないですが…)。アンはとてもチャーミング、他の登場人物も個性豊かで魅力的。自然の描写も鮮やか。大人になると、この本の良さがより深く感じられます。全体を通して、とても豊潤な一冊。読書の楽しさを満喫させてもらいました。続編も読みたくなりました。2016/07/25
刹那
23
2014年のうちに読んでしまいたかったけど、無理でした;^_^Aガキ使が終わるまでにはよめましたが(笑)つづきも借りてこよう♡2015/01/01
りず
11
わぁ…やっぱり好きだなぁ。何十年振りかに再読したけど、今読んでもむちゃくちゃ面白い。そして…こんなにも強く自分を持ち、個性溢れる自立した女性なアンの姿は今読んでも全然古臭くないのが凄い。 "家族"の形に血の濃さなんて関係ないこと、親友や友達との関係性も描きつつ、このキュンとなる初恋の描写も素晴らしすぎる!!2023/11/08