内容説明
幼い心にうまれ、だれにも知らせず大切にはぐくむ自分だけの世界。そのだれも知らない小さな国が、外界とのふれあいによって次第にひらかれてゆく姿を、ふるさとの静かな小山とそこに住むコロボックル＝小人にたくし、さわやかにえがく名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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コロボックルと交流が始まる中盤まで、他に登場人物もたいして出てこず、静かに、悪く言えば地味に展開していくけど、この自分ひとりのささやかな楽しみ感がとてもいい。自然開発による危機というお決まりのパターンもあるけど（初出1959年を考えると陳腐なテーマではないと思うけど）、ハッピーエンドに微かな恋の予感も爽やかで、読んでよかった。2017/09/07
