内容説明
「戦後処理の国家緊急施設の一端として、進駐軍慰安の大事業に参加する、新日本女性の率先協力を求む」―“日本婦女子の防波堤”の名の下、政府が募集した占領軍慰安婦。そこに送りこまれた七万人の性囚たちは、どのような行動を強いられたのか。その実態をさぐり、正史にない女たちの痛恨を追うルポ。
目次
序章 血の誓紙の代償
第1章 占領軍と慰安婦
第2章 飢えた兵士の群れ
第3章 悪い女でしょうか
第4章 売られる闇の花
第5章 夜の女の旅立ち
第6章 東京基地の女たち
第7章 浮世の風は冷たく
第8章 流れ流れて
第9章 ありんす国から本牧へ
第10章 マグダラのマリア