内容説明
いじめ、校内暴力、非行に対処できない中学校教師たち。何が彼らをそうさせたのか。限界状況に追いこまれた教師の一人は、問題の生徒をナイフで刺した。東京都町田市の公立中学で起きた衝撃的な事件である。その背景を綿密な取材で明らかにし、全国に共通する中学校教師の実像を浮き彫りにした迫真ルポ。
目次
序章 二つの伝説
第1章 Yの悲劇
第2章 閉鎖回路
第3章 教師意識の壁
第4章 暗中模索
第5章 生徒の視線・教師の視線
第6章 虚説のメカニズム
第7章 不幸な距離―学校と行政
第8章 虚像のリーダーシップ
第9章 虚実の間―飾りたてた教育実践
終章 教育者気質