講談社文庫
フィンランド語は猫の言葉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061859371
  • NDC分類 893.61
  • Cコード C0195

内容説明

「ずっと前にはやった“激”という字を遅ればせながら使うとすれば、私はさしずめ『激芬家』(激しくフィンランドのことをやる人)というようなところでしょうか」と美晴さん。フィンランドの芸術に魅せられ、卒論制作のために渡芬。ニーンニーンと響く言葉と格闘しながら遭遇した事柄を楽しく描いた抱腹留学記。

目次

芬学事始
ヘルシンキおばけ?
初めての試験
外国で脳腫瘍
音声学
北おーってどーお?
英語からフィンランド語への翻訳
作家としての日々
夏休み
フィンランド語の文法
サスナでの赤裸々な話
森の小人たちと文学〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pino

137
フィンランドの女性は息を吸いながら話すことがあるそうだ。著者の稲垣さんが調べたところ、アフリカのコサ族も そのように話す。「コサ族のコの部分は吸って言うらしい」との記述に目が留まる。ん?コサ族?!知人にコサ族に嫁いだ日本人女性がいる。しかもタイミング良く帰国中だ。早速、確かめねば。彼女によると言われてみれば、吸っているとのこと。そうして、口の中で音を反響させるように「コ」の発音をしてくれた。凄い!直接聞けるなんて。「コサ族に嫁いで良かった」と彼女。アフリカに帰って皆に伝えます。と。思い出深い一冊となった。2017/08/23

コジ

34
★★★☆☆ 1970年代にフィンランドへ留学した著者の語学エッセイ。時代の隔たりを感じさせない面白さがある。留学目的が語学習得だけあってフィンランド語の解説、日本語のとの違いなどの説明は専門的で語学に疎い自分は殆ど理解できなかったが、筆者がこの難解な言語を楽しみながら対峙している様子は十分に伝わってきた。表題の「猫の言葉」はフィンランド語の相槌が「~ニーン」と発音するところから。フィンランドと言えばムーミン。ムーミン達が「ニーン、ニーン」と喋っている様子を想像するとトロールなのに猫に思えてくる不思議。2016/10/24

まーこ

15
今日2/22は母の誕生日!(*^^*)&猫の日!(ФωФ)ふたつのお祝いに水曜日のネコを飲みながらの流し読みです。流し読みするにはもったいないフィンランドへ留学した著者のエッセイ。…タイトルの通りなので全然猫は出てこないですが、今夜は母と沢山の猫さんの幸せを願って^^2017/02/22

minimu

15
おもしろい! 1970年代フィンランド留学のエッセイ。外国語学習に苦労したり、外国での生活にとまどいつつも、美晴女史はどこか肩の力が抜けたところがあって、遊び心を忘れない姿が素敵だなと思いました(^-^) 冗談作文の数々、ぜひ読んでみたい…! これから留学する方、海外で生活する方、また単にフィンランドに興味がある方などにおすすめの一冊です。プレゼントにもいいかもと思ったのに、なんと絶版だそう(私は電子書籍で読みました)。 表紙も可愛いのに残念。2015/11/22

宇宙猫

14
★★★★★ フィンランド語の相槌が「ニーン」というのが猫と話しているようだ。というのがタイトル由来。70年代にフィンランドに留学した時の話だが、すごく楽しくあっという間に読めてしまった。語り口調が、まるで本人から話を聞いているよう。それに、なじみの薄い国だから何十年も前の話でも違和感が少ないのかも。2015/09/11

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