内容説明
百花繚乱。大名家のお家騒動、巷をさわがす吸血鬼、江戸の風景、明治への胎動等々、読者の期待を満喫させる精鋭十四作家が競う時代小説決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
4
14人の作家の、昭和59年~62年ごろ発表された作品を収録。なかでも印象的だったのは、妾ながら正妻を夢見る女の思いが切ない北原亞以子の「梅雨の晴れ間」と、遠藤周作の「二条城の決闘」。「二条城~」は昭和34年に前野家で発見された「武功夜話」「家伝記」をもとにした一編。前野家は織田、豊臣に仕えた武将で、そこに見る織田、豊臣ふたりの人物像も面白かった。ただ「剣よ風を呼べ」という書名のイメージとはずいぶん違った内容だったように思いました。2018/11/05
かみふうせん
1
短編時代小説14話。読み慣れてるせいか藤沢周平のうらなり与左衛門が読みやすかった。優しさが溢れてるホッとしました。 2018/12/13