内容説明
華麗なる王朝文学の粋、源氏物語―。千年の時空を超えて読みつがれ論じられるのは何故か。円地文子が、永井路子、杉本苑子、竹西寛子、大庭みな子、清水好子、田中澄江、尾崎左永子、近藤富枝、津島佑子、富岡多恵子、瀬戸内寂聴、田辺聖子の十二人を相手に、さまざまな恋のかたちを語りあう魅力の対談集。
目次
『源氏物語』と私
藤壼・空蝉(永井路子)
葵の上・夕顔(杉本苑子)
六条御息所(竹西寛子)
朧月夜・花散里・末摘花(大庭みな子)
紫の上(清水好子)
明石の上(田中澄江)
朝顔斎院・玉鬘(尾崎左永子)
女三の宮(近藤富枝)
大君・中の君(津島佑子)
浮舟(富岡多恵子)
光源氏をめぐる女たちの哀歓(瀬戸内寂聴)
男たち・女たちの群像(田辺聖子)
『源氏物語』の輪郭
解説 「女たちのための物語」