出版社内容情報
朝日新聞夕刊連載の単行本17弾。今号は新型コロナの感染拡大前後に書かれたエッセイを収録。街を行き交う人々がマスク姿に変わるなど、日常に対する戸惑いや演劇界への思いなどをつづる。話題の大河「鎌倉殿の13人」の創作秘話や古畑任三郎の新作小説など盛りだくさん! カバーイラストはヨシタケシンスケさんに。
内容説明
マスク生活の今こそ、愉快な話を。喜劇作家の本領発揮!!三度目の大河「鎌倉殿」。なぜ、主人公は義時に?幻のペンネームとは?執筆秘話もお届け。
目次
僕のお手本S・ドーネン
宮藤官九郎さんについて
目も鼻も笑ってません
イチローの完璧な会見
映画「仕上げ」の楽しさ
リンカーン伝を面白く
器の小さな作り手です
「書いたの、僕」です
新作歌舞伎は「ロシア物」
これって歌舞伎っぽい〔ほか〕
著者等紹介
三谷幸喜[ミタニコウキ]
1961年生まれ。脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
65
連載エッセーをまとめたものでした。時期的にコロナ突入で右往左往していた頃のようで、そういうときに三谷さんが、また、演劇界がどうであったかを書いていて大変興味深かった。個性というには、偏屈が過ぎるようなこだわりや妄執めいたものが面白くて、日々真面目に面白おかしいを考えている人なんだと改めて思い知った。歌舞伎界との仕事が増えていた時期なのか、それらの仕事の様子が面白くて、そこで得た人脈がまたドラマにも生かされていたのだと知る。大泉洋を愛しすぎて憎んでいるのが伝わってきてよかった。2023/08/03
tetsubun1000mg
33
表紙がいつもと違うと思っていたら、「和田誠さん」から「ヨシタケシンスケさん」に代わってたのか。 和田さんの柔らかさは無いが、とぼけたようなシンプルな画はこの本に合っている気がする。 歌舞伎の名優たちと新作のストーリーを書き、名優たちが役と台詞に落とし込んでいく様子が書かれていて貴重な場面だと思った。 コロナ過で演劇界はよく似困ったと思われるが、昔の出来事や俳優のエピソードを差し込んで、読む人の気持ちも切り替えようとしているのではと感じた。 大河ドラマも「鎌倉殿..」が大好評だったようなので何よりでした。2023/02/20
yyrn
28
楽しいことが好きだ。だから、この本で紹介されているたくさんの映画や舞台、テレビの裏話は文句なく面白く、見逃したものはyoutubeで確かめながらその雰囲気を楽しんだ。▼新作歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』、舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』、映画『記憶にございません!』など▼が、連載途中で突如見舞われたコロナ禍が、この業界に与えたダメージの大きさを改めて知ったし、そこから想像するに、三谷幸喜のようにすでに名声のある人とは違って、無名の若手俳優らやフリーの裏方さんたちはさぞや大変だっただろう。2023/08/14
亜希
24
三谷幸喜さんのエッセイ。「ありふれた生活」というシリーズでもう17巻も続いているなんて全然知らなかったけれど、帯の「帰ってきた!古畑任三郎」という文字を見たら、古畑ファンとしては手に取らずにはいられない。「一瞬の過ち」は短いけれど読めてよかったし、本編のエッセイも面白かった。実力のある方はコロナ禍でも引く手あまたですね。三谷さんとしては古畑任三郎のリメイクは考えていない、というのが、ファンとしては嬉しいような少しだけ寂しいような…。せめてもっと再放送してください(Blu-ray持ってるけれど)。2023/05/08
とこっぷり
20
必ず読むシリーズ。結婚して子供が出来て少し偏屈がなくなった気がするのは私だけ?この巻の間に世界が社会が大きく変わってしまったんだなぁと改めてさみしくなった。鎌倉殿ファンとしては次の巻が楽しみ。間空けずに刊行してほしい2023/01/20
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