内容説明
神託どおり実の父を殺し実の母と婚姻をむすんだオイディプス王の無惨な最期。夫の裏切りにわが子の命を賭けた王女メディアの慟哭。『ギリシアの神々』につづいてギリシア悲劇の原典をやさしくひもとく常識としての英雄伝。栄光の陰にうずまく呪いと裏切りの世界を、精緻な挿絵をそえて甦えらせる人間劇場。
目次
１ 血塗られた悲劇の一族
２ 運命と知の探求者・オイディプス
３ 英雄たちの死・テバイ戦争
４ アテナイの英雄テセウス
５ 英雄ヘラクレスの一生
６ アルゴ号の冒険と王女メディア
英雄と悲劇（解説）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
2
価値ある一冊だった。後ろに家系図があるのも良い。今まで何冊か読んだギリシア文学作品を、もう一度読んでみたくなった。2016/02/24
Humbaba
0
ギリシア神話の神々は，神でありながらも非常に人間的な部分が多い．そして，そこに出てくる英雄たちも単に能力が高いだけではなく，人間的な部分も強く持っている憎めない存在であることが多い．2010/07/27
