内容説明
危機に瀕しているのは、アメリカそのものだった。古い時代は去り、冷戦も終結して、国際社会におけるアメリカの絶対優位も過去のものとなった。かつて享受していた繁栄を失いつつあることを自覚し、未来への不安を覚えている。ようやく自己を模索しはじめたアメリカの将来を、ハルバースタムが徹底分析。
目次
まえがき 自己を模索するアメリカ
第1章 アメリカの落日(パール・ハーバーの教訓;アメリカのセルフ・バッシングが始まった;「自動車王国」アメリカの凋落;ケネディ家の栄光と挫折)
第2章 アメリカを蝕む病根(移民国家アメリカの原罪;人種問題の新たな段階;教育を忘れたアメリカ)
第3章 日本とアメリカを考える(日米摩擦の原点;日本を軽視するアメリカ)
第4章 ベビーブーマーの新しいアメリカ(アメリカ社会を変えた性革命の嵐;クリントンに希望を託すアメリカ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
23
日本人を上から見下ろすような書き方も散見される・・ クリントンを絶賛しているが、弾劾訴追された時にどのような見方をしていたのであろうか。2022/08/27
くらーく
0
ヒラリーが大統領候補の今読むと、とても面白いな。 それと、当時のアメリカが今の日本にちょっと状況が似ているのも興味深い。 アメリカの世紀は終わらず、日本が没落して、今は中国がアメリカの世紀を終わらせようとしている。。。のかねえ。 さて、どうなることやら。2016/10/08
m_a
0
90年代初頭のアメリカと日本の立ち位置、クリントンがブッシュに勝った原因などがハルバースタムの安定した文章力で書かれている。2013/07/07
shiaruvy
0
関連:「アメリカ外交」2011/05/01