内容説明
灼熱の恋が、ヴァージニア州の崩れゆく大農場を舞台に燃えた―。南北戦争を舞台のこの大歴史ドラマは、瞬く間にブロードウェイを、ハリウッドを舐め尽し、世界を圧倒した。だが続編の執筆は作者の事故死後50年間、なぜか禁じられていた。今、執筆を依頼されたホーギーの前にまたまた屍の山が築かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
73
ゴーストライターの主人公ホーギー・シリーズの一つ。そのうちの一つ、「フィッツジェラルドをめざした男」に感心し取り寄せる。南部を舞台にした通俗大ヒット恋愛小説の続編を書くことになったホーギー。前作の映画化後に事故で亡くなった女性作家の娘が取り仕切る南部の名家の人々と連続殺人。実に米国的な軽妙で明るい会話はいつもと変わらないのだが、他のレビュにあるように地方の横溝的なドロドロさのギャップに驚く。B級的な気軽な作風で、いつもの服装や食べ物の描写に安心。ただこの邦題はなんとかならんかったものか。おすすめ。2018/02/27
komaneko
26
ホーギーシリーズで最初に読んだ本の再読。キャラはみんな個性的。とにかく主人公がシニカルなオシャレミステリー☆ なんだが、内容は多分「横溝正史」的。 人間関係が結構ドロドロ☆?なこのシリーズ。 まじ、オシャレ(死語)な横水正史……♪ 原題「the woman who fell from grace」。多数の女性が出てくるが、実はこれルルの事かな?とかも思うかな♪ 2016/08/23
Mzo
17
森博嗣のルーツ・ミステリィ100より。ハンドラーのは2作目ですが、相変わらず会話が洒落てて面白いですね。シリーズの1作目から読めばよかったかな。それにしても、主人公がゴーストライターという設定は、なかなか絶妙だと思う。いろんな背景の事件を描けるもんね。2016/03/08
Yuji
6
森博嗣つながり。画像もないとは。。読まれていないのが不思議。ファッショナブルな会話で読ませるスタイル。面白いけどなあ。2013/12/14
stuccohome
5
登場人物とホーギーとのやり取りに深みが増した気がした。今作はポーク・フォーがいい味を出していて、会話とホーギーから受ける変化が面白い。読後に余韻が楽しめるタイトルが秀逸だ。2015/07/03