内容説明
中国的離合集散とは?権力を維持し己れの勢力を扶植するために、人々はいかなる動きをするのか。軍人の、廷臣の、また皇帝の、それぞれの立場にかいま見える損得勘定―。宋・明朝に典型を据えて、中華人民共和国に到るまでの中華帝国の実相を、その歴史の流れを、大胆に解剖する中国史早わかり。
目次
手斧の一撃
権謀の真諦
儒教の復興
宋学の曲直
変法の真意
皇帝の品格
歴史の正義
官場の操作
歓喜の仏像
皇帝の稼業
全知の無知
宦官の脱皮
儒教の変化
朝野の梯子
流賊の脱皮
王朝の命数
夷狄の皇帝
体用の論理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
26
宋王朝から清王朝末期まで。著者の好きな時代は濃厚にたくさん、そうでもないところはあっさりと少なめに書かれている印象。中国の歴史について色々と勉強になった。2022/09/19
のんたん
2
下巻は宋から清の衰退まで。宋朝で儒教国家が確立したと力説するが、難しすぎてイマイチわからないというのが本音。確かに宋の時代は他とは違って戦争もなければ臣下の粛清もほとんどないが、やはり一般庶民は重税に苦しんでいたのでは。でも皇帝側から見た宋朝のあり方(人事とか)はなかなか興味深かった。2018/01/28
BIN
2
宋がメインで約半分、その後の元明清で残りを綴っている。今回は小説風なところはなく、教科書的に持論で解説している。確かに宋は内乱が皆無であり、金で平和を買っている点で人民的には良かったのかもしれないが、後世の人から見ると卑屈すぎるような気がして面白みに欠けるなあ。清のことはほとんど書いてない。なかなか勉強にはなったが、読むのはしんどかった。2015/01/10
shiaruvy
0
教科書
goldius
0
女禍などの人間以前時代の妖怪(神)の描写が上手かった2003/11/14
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- 唯臓論 中公文庫